変数と入出力

C言語勉強会 第二回

Yuya Kumagai
May 10, 2013

変数

• プログラミングの際に、数字や文字を保存する必要がある機会は多い。
• そういう時に数字や文字を（メモリに）入れておく入れ物を変数と呼ぶ。

型

• 変数には入れておけるデータの内容によって型と呼ばれるものがある。
• 例）

※プログラミングでは、整数以外の小数（整数含む）を実数と呼ぶ。

変数の宣言

• 変数はプログラムの中で宣言をすることで使えるようになる。

例）

int a, b, value;
char name;

• 上のような記述が宣言で、このように、「型名 変数名」の順に書く。
• この場合、「a」、「b」、「value」という名前のint型の変数と、「name」という名前のchar型変数が宣言され、使えるようになった。

変数の名前

• 基本的に変数の名前は重複しないなら自由につけられるが、名前の最初が数字以外でなければならない
• 変数の名前は31文字以内。
• 名前の中でハイフン( - )は使用できない。
• アルファべットの大文字と小文字は別の文字として扱われる。
• 予約語と呼ばれるプログラムの命令を指示する単語は使用できない

変数の代入と初期化

• 変数に値を入れることを代入という。

例）

int a; /* int型変数 a を宣言 */
a = 10; /* 右辺の値 (10) を左辺の変数 (a) に代入 */

• 変数を宣言する際に、あらかじめ中身を入れることを初期化という。

  int b = 19; /* int型変数 b を宣言し、19を代入 */

• 初期化は宣言時のみ可能。

演算子

• プログラムの中では変数を使って計算（演算）する場面が多々ある。
• その際に使うのが演算子である。

他にもif文などで使う比較演算子や論理演算子がある。第3回資料参照。

出力

• printf関数を使って、変数を出力する。

例）

/* これは全体のコードの一部なので、これだけでは動作しません */
int a = 5;
int b = 10;
printf( "aは %d で、bは %d です。\n", a, b ); /* 出力を行う */

• １個目の引数は文字列。変数を表示したい箇所に「%d」のような変数を表す記号をいれる。２個目以降の引数は変数・定数。出力したい変数・定数を入れる。
• 上記の例では変数を2個入れたが、変数・定数の数は何個でも構わない。0個でも良い。

実行結果）

aは 5 で、bは 10 です。

書式指定子

/* 前のページより */
printf( "aは %d で、bは %d です。\n", a, b );

• 先ほど紹介した「%d」のような変数を表す記号だが、これは変数の型によってそれぞれ別の記号を使う。

書式指定子

• 出力する桁数の指定等、他にもいろいろできるので、必要なときは「書式指定子」でググる
• ※ C99以降では%lfも%fのエイリアスとして用意された。以前のprintf関数では未定義。参照

エスケープシーケンス

• 今まで出力した文字列の最後に「\n」と書いてある。
• 「\n」のように「\」から始まる文字※（文字列ではない）は、エスケープシーケンス（エスケープ文字）である（第一回資料参照）。「\n」は改行という意味である。
• エスケープ文字は、普通の文字と同じ扱いなので当然、何個でも置ける。
• 今まで出力に「\n」を書いたが、かかなくてもエラーにはならない。改行がなされないだけ。

※Windowsだと、「\」が「¥」になるが、意味は同じである。

出力例（これまでのを踏まえて）

• int型だけでなく、float型、double型の変数も出力する例。（\nを３回使い３回改行している）

例）

/* これは全体のコードの一部なので、これだけでは動作しません */
int a = 10;
float b = 5.4321;
double c = 9.87654321;
printf( "aは %d。\nbは %f。\ncは %lf です。\n", a, b, c );

実行結果）

aは 10。
bは 5.432100。
cは 9.876543 です。

入力

• 入力にはscanf関数というものを使う。キーボードで入力した内容を変数に入れることが出来る。

例）

/* これは全体のコードの一部なので、これだけでは動作しません */
int a, b;
scanf( "%d %d", &a, &b );

• 上のような記述で a と b に数字を入れることが出来る。
• printf関数と違って変数の前に & （アンパーサンド）が必要。